【おひとりさま必見】独身女性の老後は悲惨？ゆとりある老後に向けてできること 

「このまま一人で老後を迎えても大丈夫かな…」という不安を抱えるおひとりさま女性が多いでしょう。シングルライフは自由度が高いですが、その反面、将来への不安が募りやすいですよね。実は、老後に向けての準備も早ければ早いほど良いとされているのです。 

そこで今回は、おひとりさま女性がゆとりある老後を迎えるために今できることを紹介します。この記事を読めば、おひとりさま女性が抱えがちな老後への不安を解消することができるでしょう。老後の生活に関する不安を抱えている方は、ぜひ最後までご覧ください。 

おひとりさま女性の老後に起こり得るリスクは以下の5つです。

• 生活資金が足りなくなる
• 詐欺や強盗に遭いやすくなる
• 健康面に対する不安が出てくる
• 強い孤独を感じやすくなる
• 住まいに関する問題が生じる 

経済的な問題や健康面の不安など、年齢を重ねるにつれてさまざまなリスクが高まります。「自分はまだ大丈夫」と思っていても、いつ何が起こるかわかりません。万が一の事態に備えるためにも、おひとりさま女性の老後に起こり得るリスクを把握しておきましょう 

おひとりさまの女性に多いのが、生活資金が足りなくなるという問題です。

総務省の家計調査報告（令和4年）によると、実収入は134,915円、可処分所得は122,559円となっています。消費支出143,139円であるため、余裕ある生活を送るためには、ある程度の貯蓄が必要です。 

「年金をもらえるから大丈夫だろう」のように、年金だけをあてにしていると、生活資金が足りなくなる可能性があります。年齢を重ねると医療費や介護費もかかるようになるため、しっかりと貯金をしておきましょう。 

※出典：家計調査報告（家計収支編）2022年（令和４年）平均結果の概要

おひとりさま女性の場合、詐欺や強盗などの犯罪に巻き込まれるリスクが高まります。特に高齢女性の一人暮らしは、詐欺や強盗から狙われやすいです。「自分は大丈夫だろう」という油断が大きな被害を招く場合があるので、日頃から注意しておく必要があります。 

なお、以下にあてはまる方は狙われやすい傾向にあります。

• 来客時に相手を確認しないまま応じてしまう
• 外出時に窓を開けっぱなしにしている
• 玄関の鍵をかけない

散歩やゴミ出しなど、少しの間の外出でもしっかりと施錠することが大切です。また、空き巣の多くは、生活スタイルや家族構成を下調べしています。一人で住んでいるとバレると狙われるリスクが高まるため、家族構成がわからないように工夫しましょう。 

年齢を重ねると、認知症や寝たきりなど、健康面に関する不安も出てきます。特におひとりさまは、病気の発見が遅れる可能性が高いです。家族と一緒に住んでいれば気づきやすいですが、一人暮らしの場合は倒れてもそのままになってしまう恐れがあります。 

また、おひとりさまは認知症が進行しやすい傾向にもあります。手遅れにならないためにも、体調に異変を感じた場合はすぐに医療機関を受診しましょう。何かあったときにすぐ頼れるように、地域の人たちとつながりを持っておくことも重要です。 

年齢を重ねると、病気や大切な人との離別などがきっかけで強い孤独を感じやすくなります。昔は地縁や血縁が強く、自然発生的なつながりが多く見られましたが、現代は地縁や血縁が希薄になりつつあります。

強い孤独は心身の健康に良くないため、自発的に行動してつながりを作っておくことが重要です。長い間疎遠になっているおひとりさまの友人に連絡をとったり、地域の交流会に参加したりして、完全に孤立するのを避けましょう。 

おひとりさまの女性は、住まいに関する問題も生じやすいです。老後は生活スタイルや健康面が変化しやすいため、住み替えが必要になる場合があります。高層階に住んでいたり、交通アクセスが悪い場所に住んでいたりする場合は、見直す必要があるでしょう。 

自分の希望だけでなく、健康面や資金計画も含めて住まいを考えなければなりません。住み替えるにしても体力があるうちでないと難しいため、早めに検討しましょう。 

総務省の家計調査報告書（令和4年）によると、65歳以上の単身無職世帯の消費支出の平均は143,139円となっています。また、厚生労働省の「令和3年簡易生命表」によると、60歳女性の平均余命は29.28歳とされています。 

これらのデータをもとに60歳〜89歳までの30年間にかかる費用を計算すると、143,139円 × 12カ月 × 30年で51,530,040円、最低でも約5100万円が必要になるでしょう。 

持ち家ではなく賃貸や介護施設を選ぶ場合は、さらに費用がかかると想定しておいたほうがよいです。幸せなセカンドライフを送るためにも、将来必要になるお金を想定し、早いうちから資金を確保しておきましょう。 

※参考：家計調査報告（家計収支編）2022年（令和４年）平均結果の概要 

おひとりさま女性の老後の住まいとして多いのは、以下の3つです。

• 賃貸物件に住む
• 持ち家に住む
• 高齢者向けのマンションに住む 

それぞれの住まいのメリット・デメリットについて解説するので、老後の住まい選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。 

老後は、アパートやマンションなどの賃貸物件に住む選択をする人が多く見られます。月々の家賃は必要ですが、体調や希望に合わせて住み替えができます。設備の維持や管理は管理人に任せられるため、生活にかかる負担が少なくて済みます。 

ただし、高齢になればなるほど借りられる物件の選択肢が少なくなる可能性が高いです。特に一人暮らしの場合は、経済面や健康面のリスクから断られるケースもあります。希望の物件に住むためにも、早いうちから検討しておきましょう。 

月々の費用を抑えたい場合は、マンションや戸建てなどの持ち家を選ぶのもおすすめです。住宅ローンや初期費用はかかりますが、マンションなら老後の資産にすることができます。戸建てであれば、バリアフリー工事やリフォームも自由に行えるので便利です。 

ただし、持ち家はローンを完済したとしても維持費や固定資産税がかかります。持ち家は賃貸に比べて引っ越しが難しいため、交通アクセスや売りやすさなどを考慮して慎重に選びましょう。 

老後は、高齢者向けのマンションに住むのもおすすめです。高齢者向けのマンションであれば、食事・掃除・洗濯などのサポートを受けられます。バリアフリーに対応しているため、怪我のリスクを下げられる点もメリットといえるでしょう。 

しかし、高齢者向けのマンションは他のマンションに比べて費用が高い傾向にあります。資金がないと住み続けられないため、検討している方は注意が必要です。 

ゆとりある老後を過ごすためにも、以下の5つを押さえておきましょう。 

• マネープランを立てる
• 資産運用や貯金で資産を確保する
• 趣味をつくる
• 人とのつながりを作る
• 健康維持に努める 

生活していくにはお金がかかるため、マネープランを立てたり、貯金をしたりして備えておく必要があります。ゆとりある生活を送るためにしておくべきことを紹介するので、老後が心配なおひとりさま女性の方はぜひ参考にしてください。 

老後もゆとりある生活を送りたいなら、早いうちからマネープランを立てておくのがおすすめです。将来の収入・支出をシミュレーションすることで、「今やらなければならないこと」が見えてきます。 

たとえば、将来赤字になる可能性がある場合は、収入を増やしたり、資産を守ったりする方法を考える必要があります。住み替えを考えている場合は、住居にかかる費用も用意しなければなりません。 

マネープランを立てる際は、収入は低め、支出は高めに見積もるのがポイントです。社会情勢は常に変化しているため、定期的なアップデートも行いましょう。老後の負担を減らすためにも、早いうちからマネープランを立てておきましょう。 

ゆとりある老後を過ごすためには、資産運用や貯金で資産を確保しておくことも大切です。厚生労働省の「令和3年簡易生命表」によると、女性の平均寿命は87.57歳となっています。 

60歳で仕事を定年退職したとして、その後20年以上は生活することを考える必要があります。住み替えや介護施設に入所する資金が足りないと困らないためにも、体力のあるうちから資産運用や貯金で資産を確保しておきましょう。 

老後の時間を有意義に過ごすためにも、趣味を持っておくのがおすすめです。趣味は、リフレッシュだけでなく健康維持に効果が期待できます。認知症の予防にもなるので、できるだけ趣味を作っておきましょう。 

おひとりさまの女性におすすめの趣味は、園芸・読書・スポーツ・旅行などです。手先を使う趣味や体を動かす趣味は、脳の活性化に繋がります。友人とスポーツをしたり、旅行に行ったりするのもおすすめです。豊かな生活を送るためにも、長く楽しめる趣味を見つけておきましょう。 

安心して暮らすためには、人とのつながりを作っておくことが重要です。特におひとりさまの場合、強い孤独や不安を感じる傾向にあります。人とのつながりを作っておけば、万が一困ったことがあったときに頼れるため安心です。 

同じおひとりさまの友人たちと交流したり、趣味でつながった人たちとコミュニケーションを取ったりするとよいです。何かあったときに相談できるように、友人や地域の人たちとの関係を作っておきましょう。 

豊かな老後を過ごすためには、健康維持に務めることも大切です。不規則な生活を続けていると、心身ともに不調をきたしてしまいます。 

老後に趣味やボランティアを楽しみたいと思っても、健康でなければできません。毎日の積み重ねが重要であるため、規則正しい生活・バランスの良い食事・適度な運動を心がけ、健康維持に努めましょう。 

老後をサポートしてくれる仕組みやサービスは以下の通りです。

• 成年後見制度
• 身元保証サービス
• 地域包括支援センター
• 地域の福祉協議会
• 終活支援サービス会社 

困ったことがあった場合は、以下で紹介する仕組みやサービスを利用するのがおすすめです。手厚いサポートを受けられるので、おひとりさまの女性でも安心です。万が一の時になって慌てないためにも、今のうちからチェックしておきましょう。 

成年後見制度とは、認知症・知的障がい・精神障がいなどにより、判断能力が十分ではない人をサポートするための制度です。成年後見制度を利用すれば、詐欺に遭ったり契約で不利益を被ったりするリスクを減らすことができます。 

「認知症になってしまい、自分だけでは銀行の手続きができない」といった場合でも、成年後見人がいれば安心です。ただし、基本的に一度申し立てをすると途中でやめることができません。報酬も自分の財産から支払わなければならないため、申し込む際は慎重に検討しましょう。 

身元保証サービスとは、入院時や賃貸住宅への入居時に求められる身元保証人を、家族に代わって引き受けてくれるサービスです。入院時や賃貸住宅への入居時の身元保証人のほか、入院費用の支払い代行や手術の同意なども行ってもらえます。 

葬儀費用の支払いや亡くなった後の諸手続きも行ってもらえるので、老後が心配な方でも安心です。万が一のときになってからでは間に合わない可能性があるため、自身の判断能力があるうちに手続きを検討しておきましょう。 

地域包括支援センターは、福祉・保健・医療などの側面から高齢者をサポートする総合相談窓口です。高齢者が安心して暮らせるよう、専門知識を持った職員が日常生活支援や保健福祉サービスなどの相談に対応しています。 

自分ではまだ大丈夫と思っていても、年齢を重ねると身体が思うように動かなくなる場合があります。地域包括支援センターへの相談は無料であるため、「迷惑にならないか」と不安になる必要はありません。不安なことがある場合は、気軽に相談してみましょう。 

なお、地域包括支援センターを利用できるのは、対象地域に居住している65歳以上の方、もしくはその支援に関わっている方です。大事に至ってからでは手遅れになる場合があるため、些細なことでも不安に感じたら相談するのがおすすめです。 

地域の福祉協議会は、地域住民が安心して暮らすことができるまちづくりの実現を目指し、さまざまな活動を行っている民間組織です。主にボランティア活動や福祉サービス、共同募金などへの協力などを行っています。 

「体力的に住み替えができるか心配」「家族が認知症になり困っている」など、本人はもちろん、家族からの相談も受け付けています。無料で相談できるので、福祉や生活に関する不安がある場合は相談してみましょう。 

終活支援サービス会社は、終活に関する悩みを抱えている方をサポートするサービスを提供しています。遺品整理や死亡時の遺体引き取り手配など、亡くなった後に必要な手続きを代行してもらうことができます。 

賃貸住宅の解約手続きはもちろん、健康保険や遺族年金に関する手続き代行も可能です。エンディングノートの作成サポートもあるので、老後のためにできることをしておきたいという方は相談してみるのがおすすめです。 

今回は、おひとりさまの女性がゆとりある老後に向けて今からできることを紹介しました。

本記事で紹介した、おひとりさま女性がゆとりある老後を迎えるために今できることをまとめると以下の通りです。

• 早いうちからマネープランを立てておく
• 人とのつながりを作っておく
• 老後をサポートする仕組みやサービスを把握しておく

老後は経済面や健康面でのリスクを被りやすいため、早いうちからマネープランを立て、資金を管理しておくのがおすすめです。 

おひとりさまの女性は、住まいに関する問題にも直面しやすいです。安心して暮らすためにも、住み替えるなら早めに検討する必要があります。ぜひ今回紹介した内容を参考にして、将来設計を見直してみてください。